一家総出で農作業
秋の実りの収穫に忙しく働く人々が畑に大勢でている様子をながめながら、赤茶けた乾季のミャンマーの田舎道を移動した。
どの畑にも、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんとお母さん、お姉さんや小さな子どもたちと、一家が総出で働いている。まだ何の手伝いもできない小さな子どもたちは、畑の周りで遊んだり、かごの中で眠る赤ん坊をつついたりしている。赤ん坊が目を覚まし泣きはじめると、母親は赤ん坊を抱き上げて背中におぶい、また畑仕事へと戻って行く。ミャンマーの女性たちは働き者だ。過酷な気候や生活の厳しさにへこたれることなく、ほがらかにいつも忙しく動き回っている。そんな彼女たちの大地に根付いたたくましさや力強さ、そして温かさに触れると、ミャンマーの男たちはなんて幸せ者だろうかとつくづく思う。
「おーい、そろそろお昼の時間だよー」母親がいつの間にか畑の脇に弁当を広げ、すっかりと準備してから家族を呼んだ。子どもたちははしゃいで飛び跳ねている。
どんなに質素な食事でも、みんなで食べるとおいしいんだ。ワイワイがやがや、大騒ぎの昼食が済むと、水をぐいっと飲んで、また畑仕事へと戻って行く。
そんなほほえましい光景を、畑の脇でしばらく眺めてから、私もまた次の町へと車を走らせていった。