春の収穫の喜びに満ち溢れた祭り、バイサキ。
毎年4月、パンジャブ州全土で盛大に祝いの宴が繰り広げられる。
グルドゥワラ(スィク寺院)の回りには、地方から続々と人が集まって色とりどりの露店が建ち並び、小さな町も祭りの興奮に満ち溢れる。私たちは夜明け前からグルドゥアラに参拝する人々の波に加わった。群衆と押し合いへしあい、寺院への参道を歩いていると、珍しい外国人の我々に人々の好奇心が迫ってくる。呼び止めては握手を求める者、気さくに話し掛けてくる者。
いつのまにか私たちには何人もの案内人がついていた。寺院に入ると、彼らはご神体の拝み方からお賽銭の上げ方まで手取り足取り教えてくれる。僧侶が配る有難いお菓子を私たちも両手で受けて、ほの甘くて芳ばしいお菓子をつまみながら寺院の回りを歩く。
やがて人波はわきの小道へと入っていき、その波に乗る私たちもアルミの椀を2つづつ渡された。その先にたどり着いた広場では無数の人々が地面に座り、バケツを手にした男が椀に食べ物をついで回っていた。炊き込み御飯もカレーもチャイも、全て無料なのだ。貧しい者も富める者も、共に地べたに座って食べている。カレーを堪能したあと、グルドゥワラが一望できる建物の屋上に登った。寺院の前の参道に、無数にうごめく色とりどりのターバン。案内をしてくれた青年がおーい、と叫ぶと、人波が私たちを見上げ笑顔で私たちに手を振る。
私はその笑顔に応え、勢いよくシャッターを切った。