大西洋に浮かぶ楽園
ニューヨークの南東約1200km。飛行機で2時間も飛ぶと、見渡す限り延々と広がる大西洋に、珊瑚礁の島々がポツポツと浮かんでいるのが見えてくる。
17世紀初頭、嵐に遭遇したイギリス船が難破してバミューダのリーフに打ち上げられたとき、海岸をカメが歩き、透明な海に無数の魚が群れる平和な楽園に、乗組員たちは心を奪われたという。その三年後の1612年、60人のイギリス人が、当時無人島だたバミューダに新天地を求めて到着した。現在のバミューダは、日本の三宅島とほぼ同じサイズの島に6万5千人もの人々が住む。この小さな島にはレンタカーはなく、私はミニバイクで島を走り回った。深い緑に包まれ、色とりどりの花が咲き乱れる道をのんびりと走っていくと、突然、目の前に真っ青な海が広がる。町には、パステルカラーに塗られた壁と真っ白な屋根の家々が建ち並ぶ。こんな平和な島そのままに、人々はおっとりと穏やかで、たくさんの優しい笑顔を見せてくれた。